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DIYで防音対策【③窓の防音と断熱】

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DIYで小規模な部屋を防音対策する方法を実践例を基に紹介しています。

窓の防音対策としては壁とは異なりシンプルで、既存のサッシの内側に内窓(インナーサッシ)を取り付けました。
内窓は、断熱性を期待する場合にも用いますが、「防音」を目的とする場合と、「断熱」を目的とする場合で、ガラスの選び方が変わります。
ここでは、電動工具を使用する木工房の防音対策としてインナーサッシをどのように選んだか、その実際のプロセスをご紹介します。

目次

防音対策としての内窓とガラスの種類

現状と、窓対策の方針。内窓取付とサッシ交換

工房の窓は単板ガラスのアルミサッシ、出入口には木製引戸が設置されています。
工房内で、金属を切断している際に、開口部を開けたままの状態で、外で測定した騒音レベルは約80dbでした。
その後、開口部を閉めきってもう一度騒音レベルを測定すると約60dbとなりました。
80db(戸の開放)ー60db(戸の閉鎖)=20db
戸1枚を介することで、20db程度は音が小さくなりました。
とはいえ、60dbというと、「モーターバイクの加速音」よりもやや大きい数値です。
もっと音を小さくするために、開口部の性能を高める必要があります。
そこで、既存アルミサッシがある箇所には内窓を設置し、木製引戸の部分はアルミサッシに交換することにしました。

内窓に使われるガラスの種類

内窓に使用される枠は樹脂が普及しているのでほぼ一択ですが、ガラスの種類はいろいろです。
①単板ガラス
②複層ガラス
③複層Low-Eガラス
④防犯ガラス(合せガラス)
⑤その他 防災ガラス、真空ガラス、異厚複層ガラス など
工事店やメーカーに相談すれば枠に特殊なガラスを組み合せることも可能だとは思いますが、当然高額になります。
普及している選択肢としては、上の①~④でしょうか。

断熱と防音はトレードオフ

防音なら単板、断熱なら複層。工房では単板を採用。

この4種類のガラスの防音性能、断熱性能と価格をおおまかにプロットしたのが上図になります。
断熱性能を求めるなら①の単板ガラスよりは②の複層ガラス、③のLow-Eであればなおよい。価格は高め。
防音性能でみると、①の単板ガラスが有利。②の複層ガラス(2枚のガラス厚さが同じ場合)ではガラス間で音が共振してしまい、単板よりも性能が悪くなる。価格は比較的安価。
・③の合せガラスは、防音効果が最も高い。ただし、価格も最も高い。
ちなみに、
②の複層ガラスでも2枚のガラスの厚さを変えた異厚複層ガラスでは断熱性を保ちながら共振を抑えることができます。

工房では、断熱より防音効果を重視し、比較的寒い地域なので、日射遮熱性能は求めません。
「①単板」又は「④合せガラス」が選択肢に上がり、④は価格が合わないことから①の単板ガラスを採用しました。

部屋で過ごす時間や目的に応じた内窓選びを

工房の場合は、電動工具の音を発生する時間が限定的で、また、人が常に居住している部屋ではありません。
実際に内窓を選ぶ基準は、1日のうちで、その部屋で過ごす時間や目的、周辺の環境に応じて変わります。
たとえば、
・常に人がいるリビングで外の喧騒音を抑えたい場合は防音性のより高いガラス
・閑静な住宅地で気温の暑い地域では、断熱性が高くLow-E遮熱タイプのガラス
といった考え方がありそうです。
部屋の全てを同じ仕様にする必要はなく、窓の位置する方角や大きさによって使い分けることも大事です。

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この記事を書いた人

コンサルタント企業で働く建築士です。
小学3年生の男の子を育てているシングルマザー。
息子との日々の暮らしや、建築のことなどを綴っています。

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