「和室から洋室に変えたい」
「明るい床、好きな色や柄を選びたい」
「拭き掃除などの手入れのしやすい床にしたい」
そんなときは、クッションフロア貼りでイメージを一変できます。
今回は、クッションフロア貼りの中でも、
畳の上にクッションフロアを貼る方法を紹介します。
メリットと注意点、必要な道具と材料もまとめて説明しています。
「畳の上に貼るってどうなの?」
と自問自答しながらDIYしてみて、わかったことをまとめました。
ご参考になれば幸いです。
畳にクッションフロアを貼るメリットと注意点
メリット1:床の掃除がしやすい
畳を掃除する場合は、
「畳の目と同じ方向に掃除機をかける」
「雑巾は硬くしぼる」
「畳と畳のすき間のごみを取り除く」
「時々は畳を上げて大掃除する」
など、ちょっとしたコツが必要になります。
茶殻をまいて箒でほこりやにおいを吸着させながら掃除する、といった昔ながらの知恵を使って丁寧に掃除をしている人もいるかもしれません。
畳をクッションフロア貼りにする、つまり洋室にすると、
掃除の方法はシンプルになります。
表面が平滑になるので、まず、掃除機がかけやすくなります。
クッションフロアは防水性に優れているので、
さっと水拭き可能で、ワイパーをかけることもできるので、
掃除時間の時短にもなります。
メリット2:保温性とクッション性が保たれる
一般的な洋室の場合は、合板を下地としてクッションフロアを貼るので、畳を下地とする場合に比べると硬い感じがします。
一方で、畳を下地として、その上にクッションフロアを貼る方法の場合は、畳が持つ保温性とクッション性をそのまま残すことができます。
メリット3:簡単におしゃれな雰囲気を作れる
リフォームでは、畳を取り外して木材と合板で下地を作り直して洋室にする方法が一般的です。
畳の上に直接クッションフロアを貼る方法は、下地を作り直す工程をとばしているので、簡易な方法で費用も安くすみます。
どちらかというと中短期利用を想定した方法と考えています。
畳をできるだけ傷めないような施工をすれば、もし元の畳に戻したいとなった場合も、不可能ではありません。
種類豊富なクッションフロアから好みの色柄を選び、着せ替え感覚で止めつけることで、簡単におしゃれな雰囲気を作ることができることがメリットです。
ただし以下のような注意点もありますので、あわせて確認しておきましょう。
注意点1:湿気、防虫、凹凸対策に課題
畳を上からふさいで見えなくなってしまうため、
「湿気がこもるのでは?」
「そうすると虫が好む環境になるのでは?」
という疑問もあるのではないでしょうか。
また、畳や下地の摩耗具合によっては、床に凹凸が出る場合もあります。
湿気・防虫・凹凸、いずれも既存の畳の状態(乾燥しているか)や室内外の環境(換気ができるか)等により異なりますが、対策は必要になります。
後述する「畳にクッションフロアを貼る方法」を参照ください。
注意点2:貼り方と素材選びに注意
クッションフロアを貼るには、
接着材や両面テープで貼る方法が一般的です。
ただ、畳に直接接着剤やテープを貼っても表面がでこぼこしているため接着力があまり期待できなさそうです。
そもそも、畳を土足で歩くのに抵抗があるように、畳に接着するものを付けることに精神的な抵抗もあるのではないでしょうか。
今回は、いざとなったらはがすことができるよう、
畳の上に防虫シートを敷いたあと、シートに対して接着剤+タッカーで止めつける方法を紹介しています。
クッションフロアを選ぶときは、「厚さ」「色味」「模様」に注意しましょう。
住宅用としては厚さ1.8mmのものが一般的です。
厚みを増した防音タイプもありますが、重くなると施工がしにくくなり、気に入った柄があればよいのですが、基本的にはバリエーションも少なくなってしまいます。
もし防音対策も同時にしたい場合は下地で調整し、仕上げはあくまで通常のものを使うことをおすすめしたいです。
![]() 壁紙屋本舗 床 シート タイル 石目 ホワイトライムストーン 約巾90cm×100cm (1m) クッションフロア フロアシート フローリング 玄関 リメイク |
![]() 壁紙屋本舗 床 シート タイル ハニカムアンティーク 約巾90cm×100cm (1m) クッションフロア フロアシート フローリング 玄関 リメイク |
| A 色味のむらが少なく、模様もシンプルで合わせ目をあわせやすい | B 色味や模様の変化があって面白いが、模様合わせは慎重に |
クッションフロアは、幅180cm又は90cmのロール状のものを部屋の大きさに応じて並べて貼っていきます。
連続する2枚の左右の合わせ目で、色味と模様があわせやすいものを選ぶと良いでしょう。
上のAとBの例を見ると、色・柄のシンプルなAに対して、Bは亀甲柄のタイル柄の中に色味と模様がランダムに配置されて面白い表情を作っています。
このような変化を楽しめるのもクッションフロアの利点ですが、
Bのような模様を選ぶ場合は、
・つなぎめの模様を合わせられるように、多めに材料を用意しておく
・模様がずれないように慎重に貼る
など、材料と手間がやや増えることを想定しておきましょう。
注意点3:再リフォームしたい時
ライフスタイルの変化に応じて、再びリフォームしたい場合もあるかもしれません。
DIYリフォームをするときは、「今」だけに目が向きがちですが、
「再びリフォームすることになったら?」
「処分するときはどうなる?」
なども、頭の片隅に入れ、どのようにも対処しやすいようにしておくとあわてません。
仮に、畳にべったりと接着剤をつけてクッションフロアを貼ったとします。
何年かたって、「表面が傷ついてきたから貼りなおそう」
「やっぱり畳の部屋に戻したい」となるかもしれません。
クッションフロアをはがしたときに、接着剤が畳にまだらに残った状態になってしまっては、
張り替えることも畳部屋に復することも難しくなります。
床全体を取り外す(土間にするなど)、家自体を取り壊す、という場合も、
畳と仕上げ材は分別して処分する必要があるので、その手間がかかります。
「材料をできるだけ取り外ししやすい状態にしておく」ことが大切です。
畳にクッションフロアを貼る方法
自宅の和室の畳の上にクッションフロアを貼って洋風に変えた実例を用いて、
初心者でも実際に簡単にできたことを、手順を追って紹介します。
畳と畳の下を掃除する

畳は、1枚ずつ取り外してその下を掃除することができますが、
畳の上にクッションフロアを貼ってしまうと、
そのような掃除はできなくなります。
そのためまずは、畳を全て取り外して、
「畳」と「下地板」を清掃しておきます。
部屋の換気をしっかりして、虫が好む湿気を残さないこと。
畳を乾燥した状態にしておきます。
すき間やでこぼこを改善する

畳をもう一度敷き詰めたら、
畳と畳の間にすき間がないか?
でこぼこしたところがないか?
ていねいにみていきます。
もしすき間やでこぼこがあると、
薄いクッションフロアを貼ったときに気になります。
木片や新聞紙などで水平をとる、すき間をなくすなど、
できるかぎり下地を改善しておくとよいでしょう。
下図のような凸凹を調整し、防音・断熱性も助けるシート状(厚さ4mm)のものもあるので、
「既存の畳をより傷めたくない」場合や、賃貸住宅の場合などにはこのような製品を活用する方法もあります(参考です。今回の実例では不陸が少なく持ち家であるため使用していません。)
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| 床デコシート施工例 商品説明欄より引用 | 防音 断熱 下地材 床デコシート 現状復旧用 メーター売り |
防虫・防ダニ・防カビシートを貼る

今回は、防虫・防ダニ・防カビ効果のあるシートを畳の上に敷きました。
基本的には畳の下や押入などに敷いて使うもののようです。
製品説明には、「有効成分であるホウ酸塩は、揮発性物質ではないので効果は半永久的に持続」と記載がありますが、見た目は普通の紙……
効果の実感はすぐにはわきませんが、安心材料として採用してみました。

部屋全体に仮敷きをした後、シートをまっすぐになるよう伸ばしながら、
タッカーで畳に止め付けて固定します。
クッションフロアを切る

防虫・防ダニ・防カビシートの上に、クッションフロアを仮敷きしていきます。
今回は、部屋の短辺方向が9尺(柱間で2.73m)の内側に敷くので、
幅1.8mのものと、幅0.9mのもの、2つを並べていきます。

仮置きしてみると、幅の広いほうを窓の前面に持ってくるほうが納まりがよかったので、
左右の位置を入れ替えました。

部屋の大きさに合わせてカッターで切っておき、
柱型の切り欠きは、貼る前に加工しておきます。
クッションフロアの長さ方向のカットや、柱などでっぱった部分の切り欠きについては、
クッションフロアを貼ってから切り欠く方法が基本です。
ただ、その手順で小さい面積の洗面所で作業してみたところ、
床と壁が90度に立ち上がるところで立体的に切り欠くことが素人には難しかったので、
今回は貼る前に長さをカット&柱型を切り欠いておき、
「あとは貼るだけ(貼ったあとは切らない)」の状態にしておきました。

模様のあるクッションフロアでは、
「どこを模様の起点にするか」で出来上がりを左右します。
この部屋の場合は、写真の左側のほうが目に入りやすい部分=「表」、
写真右側のほうは「裏」と考えました。
クッションフロアは、左側から右に向かって貼っていくことにして、
右側に模様の半端が入ります。
クッションフロアを貼る

さきほどの防虫シートの上にボンドを塗布し、
仮止めしたクッションフロアを貼っていきます。
写真の手前が畳の上にクッションフロアを貼ったもの、
奥の台所は、古い仕上げ材を取り外して下地合板の上に
同じ柄のクッションフロアを貼ったものです。
下地は違いますが、仕上げ材料をそろえて、間仕切りを取り払うことで
空間が連続して広く感じられます。
必要な道具と材料
畳の上にクッションフロアを貼る際に必要な道具と材料をまとめました。
タッカー
![]() マックス MAX ホチキス 木に打てる ホッチキス ガンタッカ TG-H |
![]() マックス(MAX) ガンタッカ TG-A(N) |
防虫シートとクッションフロアを畳や木部に止めつける際に使います。
木に打てるホチキスなので、工作用に一つあると便利です。
左は手ごろなホビー用、右はタフに使えるプロ用で、いずれも手動タイプです。
使用頻度が高い人は、手動ではなく電動タイプを使用しますが、
DIYでシート状のものを止める程度であれば、手ごろなホビー用で十分だと思います。
内装用ボンド
東リ 接着剤 エコロイヤルセメント18 Kg缶 カーペット・クッションフロア等 TTERC-L 〔日本製〕 |
クッションフロア用のボンドです。
いくつか種類があり、接着力は落ちますが木工用ボンドで代用する方法もあります。
このエコロイヤルセメントは、クッションフロア用の接着剤のなかでも容量に対する価格が手ごろだったのでこちらを使用しました。
カッター
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大型のもので、刃をこまめに変えて使います。
定規
私の場合は1m、60cm、30cmを使い分けています。
30cmのものはアルミのほうが他の工作にも使いまわしやしやすいと思います。
クッションフロア
「フローリングシート」「フロアシート」などの名称のものもあります。
お好みの色・柄で選ぶことができますが、
よくある90cm幅のものを複数並べて貼ることになるため、
柄のあるものは隣接するシートの「柄合わせ」ができるように長めに用意する必要があります。
工事を急ぐ必要があったので、ホームセンターですぐに購入できるものの中から、
「パーケット柄」にしたのですが、
時間に余裕があれば写真のような「ヘリンボーン」調にしたかったです。
無垢の木のヘリンボーンの床は高価でなかなか手が届きにくいもの。
クッションフロアで質感のリアリティが似ているものがあれば
あこがれを気軽に実現できるそうですね。
![]() 壁紙屋本舗 床 シート 木目 ヘリンボーン 約巾90cm×250cm (2.5m) クッションフロア フロアシート フローリング 玄関 リメイク |
どのくらいの数量を購入したらよいかは、壁紙屋本舗さんの「クッションフロアの必要量の計算方法」がわかりやすく、①クッションフロアの幅 ②敷きたい場所の幅と ③奥行 を入力すると必要な長さが計算できるようになっています。
柄のリピートによる加算にも注意しましょう。
防虫・防ダニ・防カビシート
![]() こうひん 防虫・防ダニ・防カビシート 6帖用 100 × 380cm 3枚入り |
畳の防虫・防ダニ・防カビ対策として使用しました。
まとめ
和室の畳の上にクッションフロアを貼ることで、掃除がしやすく使いやすい洋室に手軽にイメージチェンジすることができます。
今回ご紹介した、畳を極力傷めない方法をとれば、ライフスタイルの変化や気が変わったときでもやり直しがききます。
仕上げ作業前の清掃や下地の調整には注意が必要ですが、DIY初心者でも比較的チャレンジしやすいワークです。







東リ 接着剤 エコロイヤルセメント18 Kg缶 カーペット・クッションフロア等 TTERC-L 〔日本製〕



