日本の古民家の魅力と楽しさを共有したい。
そんな思いから、各地の民家を建築士の視点から紹介しています。
併せて行きたいおすすめスポットも併せてお届けします。
「この民家に会いに行こう」
そこから始まる旅のきっかけになりますように。
今回は、千葉県松戸市にある「復元竪穴住居」です。
民家はどこにあって何があるの?
21世紀の森と広場の丘を登るとあります

千葉県松戸市に、「21世紀の森と広場」という広い公園があります。
この公園の中には、松戸市立博物館があり、その屋外展示として「縄文の森」の中に3棟の民家が展示されています。
公園を散策して、「親緑の丘」という丘を登ると、森の中に、コマを逆さにしたような形の民家が3棟現われます。

この丘から登って民家にたどりつくルートがおすすめですが、ショートカットしたい場合は、道路に近い松戸市立博物館の建物内を通って屋外へアクセスできます(こちらが本来のルートですね…)。
ちなみに私は足首を骨折して松葉杖での散策だったのですが、なんとか階段状の丘を登り切り、そこで出会った静かな縄文の世界になんだか感動してしまいました。
縄文時代の竪穴住居を復元したものです

この建物3棟は縄文時代の竪穴住居を復元したものです。
普段はそのうちの1棟を開放し、住居の中も入れるようになっています。
※現在修理中のものはシートがかけられています。
私が行ったこの日は15時半までの開放時間の後だったので中には入れませんでしたが、
そのかわり、誰もいない静けさの中で撮影することができました。
竪穴住居は、今の住宅のように基礎などはなく、地面に深く穴を掘り、その穴に柱を立てて構造体を組み上げ、屋根をかけて人が住めるようにしたものです。
時代が古いので、実際の材料は残っておらず、遺跡で発見された穴の位置や大きさを頼りに当時の姿を「復元」したものです。
屋根は茅葺屋根ですが、松戸市立博物館制作の「よくわかる!竪穴住居解説動画」によると、当時使われたであろう材料を推測して用いたものということです。
内部の床は、地面より60cm程低く掘り下げられ、その中央に炉があり、煮炊きをしたり暖をとったりすることができます。
内部開放時間にぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。
雨あがりの茅屋根が美しいです

みどころはなんといっても、この茅葺屋根の茅のしっとりした美しさです。
柱を突き刺して建てる竪穴式という組み方であることと、床が地面の下に掘り下げられているので、外から壁は見えず、きのこ頭のような茅屋根のみが存在感を出しています。
現代のように防水シートなどはなく、茅をひたすら重ねて厚くすることで、雨が降った時の水を防ぎます。
自然の素材だけで自然現象に向き合っているんですよね。
むくってやや丸みをおびた屋根の傾きもとてもきれいです。
生きた建築デザインとして、雨上がりの茅が見どころの一つだと思います。
民家なび
民家の案内はこちらです(2022年11月時点)
・名称:復元竪穴住居
・場所:千葉県松戸市千駄堀671番地(松戸市立博物館)
・利用料:この屋外展示は無料
・公開時間:外観は公園の開園時間内。内部は10時から15時半(3棟のうち1棟)
民家がある「21世紀の森と広場」ってどんな公園?
家族で1日楽しめる公園

先ほどご紹介した復元竪穴住居は、「21世紀の森と広場」という公園の中にあります。
公園には、遊具のある「光と風の広場」や、「自然生態園」、「みどりの里」、バーベキュー場のある「木もれ陽の森」などがあり、松戸市立博物館もこの公園内にあります。
写真は池のまわりに公園管理事務所、カフェテラス、花壇があり、ジョギングをしている人もちらほら見かけました。
縄文サークル

ここでは家族づれでにぎわう「光と風の広場」の遊具をいくつか紹介します。
写真の左側にある遊具は、先ほどの竪穴住居に似ていますね。
竪穴式住居の形状をイメージして作られたネットや吊り橋で遊ぶ遊具で、「縄文サークル」という名前です。
昆虫のスミカ

こちらは「昆虫のスミカ」という遊具で、子供たちが昆虫となって巣穴の迷路を駆け巡るイメージで作られているそうです(たこすべり台かと思いました…)
あちこちに穴が開いていて、登ったり、滑ったり、とても楽しそうですね。
まわりの芝生ではピクニックをする家族ずれもたくさんいました。
2022年10月登場「スパイラルフォレスト」と「冒険トレイル」
こちらは、2022年10月に新しく仲間入りした「スパイラルフォレスト」というローラースライダーで、地上10メートルの高さから一気に降りてきます。
オープン当日のこの日は大盛況で、夕方にも関わらず、滑るのに約30分待ちでしたが、なじんでくるともう少し列も落ち着くのではないでしょうか。
滑る面がローラーなので、おしりが痛くならないようにマットや段ボールなどを持参するとよさそうです。
スパイラルフォレストの下をくぐるようにボックス状の階段がみえるのが、「冒険トレイル」というこれも同時に新設された遊具です。
「ネットボックスの中の不安定な足場で身体能力とバランス感覚が鍛えられるネットクライム」だそうです。
ここでご紹介した以外にもたくさんの見どころが点在していますので、週末のおでかけにおすすめです。
公園なび
公園の案内はこちらです(2022年11月時点)
・名称:21世紀の森と広場
・場所:千葉県松戸市千駄堀269
・主なアクセス:新京成電鉄「八柱」駅又はJR武蔵野線「新八柱」駅から徒歩15分/
八柱駅、馬橋駅、新松戸駅からバスあり/駐車場あり(有料)
・開園時間:9:00~17:00(夏休み及び冬季は異なる)
・利用料:公園の利用は無料
※最新の情報は21世紀の森と広場の公式ホームページでご確認ください。
